執着を手放すって・・・?(6)残る想い | エフ カウンセリングオフィス

執着を手放すって・・・?(6)残る想い



★執着を手放すって・・・?(5)自由j時間・の続きです


前回の記事では、執着から解放された瞬間を、「自由時間」にたとえました。
でも、そんなに簡単に「自由」になれるのなら、こんなに苦しくないし苦労もしないでしょ!
そう思う方も多いですよね?
ましてや、人生の重たい問題であればなおさら・・・。                     
執着している対象が「モノ」の場合を考えてみましょう。
喉から手が出るほど欲しいものがあったとします。
とても珍しい品物がショウウィンドウに飾られている。
それをあなたはのどから手が出るほど欲しいと思っている。
でもその品物はとても高価なもので、今のあなたには出すだけのお金がない・・・。
ショウウィンドウの前を通り過ぎるたびに、「どうか私が買えるようになるまで売れてしまいませんように」
と心の中で祈る・・・。
欲しい気持ちは消えるどころか、ますます膨らむばかり・・・。
いつの日か買える日を夢見て、せっせと働き貯金に励む。
そしてとうとう、買えるだけのお金を貯めることに成功する。
喜び勇んでその店へと向かう、ためたお金を握りしめながら。
ところが、あなたがショウウィンドウの中に見たものは・・・。
お目当ての品物に貼られていた「売約済」という赤い文字。
希望が絶望に転落した瞬間です。
一縷の望みも消え去ると同時に「執着」も自然消滅して、晴れてあなたは「自由」になりました。
・・・・・本当に・・・・?
自由の身ならではの「晴れ晴れとした」気持になれたでしょうか?
嬉しく楽しい気持になれたでしょうか・ そんなはずはないですよね。
なぜなら、あなたの身に「絶望」が現れたと同時に、「後悔の念」も湧き上がってきたはずだからです。
「もう一日早く、いや、あと何時間か早くに買いに来ていれば、品物を買うことができたかもしれない。」
「なんでもっと頑張って働かなかったんだろう。なんで貯金をもっと頑張らなかったんだろう。」
このような後悔の気持です。
モノに対してさえこうなのですから、対象となるものが人の場合は、モノの場合とは比べ物になりません。
たとえば失恋の場合はどうでしょうか?
「あの時、あんなことを言わなければ別れることにはならなかったかもしれない。」
「なんでもっと優しくできなかったんだろう。」
ああすれば良かった、こうすれば良かった。
あんなことをやるべきではなかった。
どうしてもっと早く○○しなかったんだろう。
などなど、後悔の念というのは挙げればきりがありませんね。
さらに、恋人ではなく「親からの愛情」だとしたら・・・・。
そこには後悔というよりは、「自分ではベストを尽くしたけれども手に入らなかった」
という思いがあるのではないでしょうか。
そんなに頑張っても、愛情を注いでもらうことが叶わなかった。
自分を理解してもらえなかった。
思いが通じなかった。
自分にやれることはすべてやってきた。
「後悔」というものではなく「理不尽」な思い。
なぜ自分がこのような運命のもとにいるのかわからない・・・。
そんな感覚に近いのではないでしょうか?
とっくに諦めている、手に入れられるものではないことを。
希望など、ずっと昔に捨て去った。
執着ではない、希望を捨てて絶望しているのだから。
後悔もない。
そもそも後悔しなければならない落ち度など、自分にはないのだから。
それでも「自由」ではない、苦しい。
その苦しさは執着の苦しみではないと思いうのです。
決して手に入れることのできない対象を思うから、苦しいのではないでしょうか?
どんなことをしても、この思いは残るのですね。
なぜならそれが、自分にとって大切だと思える人を想う、という事だからです。
届かないのがわかっていても想い続けるのです。
決してこの世に代わりなどどいない、唯一の大切なその人を・・・。

  ★執着を手放すって・・・?(7)想いの再結晶・に続きます    


【参考記事】
執着を手放せない~(1)その大切な意味
執着を手放せない~(2)執着の中身をのぞいてみる
執着を手放せない~(3)執着が消える瞬間
執着を手放すって・・・?(1)諦められない!
執着を手放すって・・・?(2)手放す努力
執着を手放すって・・・?(3)捨てられないもの
執着を手放すって・・・?(4)希望
執着を手放すって・・・?(5)自由時間
執着を手放すって・・・?(6)残る想い ※この記事です
執着を手放すって・・・?(7)想いの再結晶
執着との訣別
執着の行きつく先は・・・(1)苦しみの正体
執着の行きつく先は・・・(2)私に欠けているモノ    

執着の行きつく先は・・・(3)パズルのピース 
執着の行きつく先は・・・(4)悪夢から目覚める


Posted on: 5月 20th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments