なぜ学校に行けないの? | エフ カウンセリングオフィス

なぜ学校に行けないの?

                     

わが子が学校に行けずに(あるいは行かずに)家にいる。
この状況はつらいですよね。
たとえば、子どもが熱を出してしまい学校を一日休む。
こんな経験はあなたもあるかと思います。
一日がとっても長く感じはしませんでしたか?
熱が出て具合が悪いのだからしょうがないことです。
でもでも、子どもが元気に学校へ行っている時にはわからなかった、なんだかとっても重い気持ち・・・。
そんな気持ちが湧いて出てきたのではないでしょうか。
熱を出して学校を休むだけでも気が重くなるのに、ましてや「不登校」ともなれば、
その重さははかり知れませんね。
不登校に至る経緯は100人いれば100通りだと思います。
でも「なぜ行かないの?」と思ってしまう気持ちは、どのお母さんにも共通するのではないでしょうか。
もっと言ってしまえば、「どうして行ってくれないの?」というのが本音でしょう。
「私が何か悪いことしたの?」とか、「私へのあてつけ?」とか、いやな表現ですが、
こんな気持ちになっても不思議ではありませんよね。
そして、当の子どもに尋ねてみます。
「なぜ学校に行かないの?」と。
あるいは「何か学校で嫌なことでもあったの?」とか。
あなたのお子さんは、この問いに答えてくれたでしょうか?
答えてくれたとしたら、それはどんな答えだったでしょうか?
「なるほど」と、あなたが納得できるような答えでしたか?
親であるあなたが納得できるような答えは、残念ながら返ってこなかったのではないでしょうか。
それでも知りたいと思いますよね。
なぜ学校に行かないのか、行けないのか、その本当の理由を・・・。
理由を知ることができれば、学校に行けるための対策を練ることができる。
いけない原因がわかれば、その原因を取り除けばいい。
そう考えますよね。
でも、手を変え品を変えて子どもに尋ねても、望んだ返事は返ってこない。
こうなると途方に暮れてしまいます。
不安がどんどん増していきます。
いつになったら行ってくれるのだろうか。
このまま行けない日々が続いていくのだろうか。
ずっとこのままだとしたら、将来は一体どうなってしまうのであろうか。
考えても考えても、良い材料は見つかりません。
悪いことばかり頭に浮かんで来てしまします。
そんな親の気を知っているのか知らないのか、子供は「沈黙」を深めていくばかり・・・。
この「子どもの沈黙」。
不登校の問題を考えるにあたって、まずはここに注目する必要があります。
なぜ子どもが「沈黙」を深めていくのか。
その意味を、親は受けとめる必要があります。
親としては心配すべきことが山積みの状況に思えるかもしれません。
でも、その「心配」をちょっとのあいだ脇に置いて、子どもの側に立ってみるということが大事なんです。
そのために、まずは心に留めておいてほしいことがあります。
それは、なぜ学校に行けないのか、それは子ども自身にもわからない、
言葉にすることができない、ということです。
「わからないから言葉にできないんだよ」 このように答えたところでお母さんはわかってくれない、
ということを子どもはどこかで感じています。
だから何も答えないのです。
どんなに質問攻めにしたところで、子どもから答えが返ってくることはない。
このことをわかっていてほしいと思います。
もちろん、事態の進展はすぐには望めないかもしれません。
心配事は増えるばかりということもあるでしょう。
でも、ここが踏ん張りどころなんです。
親としての胆力が試される時なんです。

「答えのわからない問題を持ち続けること」
これも一つの大きな「力」となっていきます。
子どもが親に与えてくれようとしている「大切なもの」なんです。    


カテゴリー: 10.子育て
Posted on: 6月 12th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments