子どもが動いてくれない理由 | エフ カウンセリングオフィス

子どもが動いてくれない理由

                     

あなたは「不登校問題が解決する」という言葉から、どんなことを想像しますか?
お子さんが小学校、中学校、高校、大学、大学院あるいは専門学校・・・。
どのステージにいるかどうかで、思いつく具体策というのも違ってくるとは思います。
まずは、あなたのお子さんの「不登校が解決した」場合を想像していただきたいんですね。
できるだけ具体的に、なるべくたくさん挙げてみてください。
どうでしょうか。
ざっと思いつくだけでも、いろいろありますね。
・元の学校に戻って授業にでる。
・転校して新しい学校に通う。
・適応指導教室などに通いながら、中学校への進学に備える。
・中学へは戻らないが、受験をして普通高校に進学する。
・中学へは戻らないが、通信制あるいは定時制高校へ進学する。
・高校を中退して高校認定試験を受験後、大学へ進む。
・高校を中退して職に就く。(アルバイトあるいは正社員)
・大学を中退して職に就く。(同上)
・学校を中退して、資格試験の勉強を始める。
・学校を中退して、留学する。
などなど・・・。
ほかにも、もっとあるかと思います。
アルバイトや正社員としての就職は、その中身がまた様々で、数えきれないほどです。
資格試験の勉強や留学もまたしかり、さらに具体的に考えるとキリがありませんよね。
何とか学校へ行ってほしい。 あの手この手で行かせようとしたけれども、行ってくれない・・・。
もう、元の学校へ戻るのは無理なのかもしれない。
このような状況になってくると、親としては追い詰められて切羽詰ってきます。
そして、元の学校へ戻るのではない<別の選択肢>を考え始めます。
あれやこれや情報収集しまくります。
今の時代はネットがありますからね、何時間でもPCに張り付いて調べることができます。
PC上だけではなく、実際にいろいろな学校や施設などに赴いて、 情報収集することもできますよね。
このようにして、わが子の「次の展開」の選択肢を増やしていくことができるわけです。
「こんな手もある、あるいはこういう方法もあるわね。」
「元の学校へ戻れなくったって、いくらでも道はあるじゃないの。大丈夫よ!」
選択肢が増えてくると、このように安心することができます。
実は、この「親にとっての安心」が曲者(くせもの)なんですね。
そして安心するだけでは我慢できずに、わが子に「打診」してみたくなります。
「こんな道もあるけど、どうかしら。やってみたら?」などと言って。
これで上手くすんなり親の思惑(おもわく)通りにわが子が動いてくれることは、まずないでしょう。
子どもは親のあなたが思っている以上に、世の中のことや社会の様子を感じ取っています。
実際に「よく知って」います。 親である私たち以上に、ネットを使いこなしています。
情報収集力は半端ではありません。
子どもならではの感性で、「世の中をわかっている・観察している」のです。
親たちが提示する「選択肢」など、子どもは親から言われなくてもわかっています。
そして、親たちの「安心したい」という心根(こころね)を鋭く見抜きます。
【不登校の解決=親の安心】 この公式の中に子どもを当てはめようとするとき、
子どもがどんな気持ちになるか、想像してみてください。
「僕の、私の気持ちは、お母さんの中のどこにあるの?」
まずは、こんな子どもの気持ちに気づいてあげることが大切なんだと思います。
「選択肢があるのはわかっている。」
「それでも、その中から選べないのはなぜなのか。」
「いや、選ぶことに違和感を感じているのだ。」
「むしろ選びたくない・・・。」
親があれこれと選択肢を子どもの前に並べ立てて、
どれか一つを選びなさいと迫ることの無意味さ・不毛さ・・・。
子どもが見ている方向は、親が見ているのとは全く別の方向なのです。
わが子が「何を感じて、何を見ているのか」。
そこに注目してください。
残念ながら、ズバリこれといった便利なマニュアルの類はありません。
あなたの「心の目」だけが頼りです。
しっかりと心の目を見開いて見てください。
きっと、何かが見えてくる、感じ取ることができるはずです。
子どもたちは、そんなお母さんを待っているんですね。


カテゴリー: 10.子育て
Posted on: 6月 17th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments