昼夜逆転を直すには? | エフ カウンセリングオフィス

昼夜逆転を直すには?



「どうしたら子どもの昼夜逆転を直せるのだろうか?」
そんな思いを持っている方、多いと思います。

「子どもが学校を休んでいる・・・それでけでも気が滅入るのに。」
「何時になっても起きてこない、いつまで寝ているの!」
「せめて遅れを取り戻すために、早く起きて勉強してよ!」
次々と、いろんな思いが湧き出てきますね。

子どもが昼夜逆転の生活に突入していって、なによりも辛く感じること・・・。
それは、<このまま不登校がどこまでも続いてしまうのでは>という不安に襲われる、
ということではないでしょうか。
ですから、不登校を「直す」ためには、「まず昼夜逆転を直さなければいけない!」
と思うわけですね。
これはとても自然なことです。
生活のリズムが崩れてしまっては、学校に通うことができない…。
そこで、親として「対策」をいろいろと考え始めます。

まずは、手始めはこれでしょうか。
「朝、時間になったら子どもを起こす」
どうでしょうか?

お子さんは思い通りに起きてくるでしょうか?
おそらく・・・起きてくれることは難しいかもしれません。

「う~ん、起きてこない、ダメか。さて、どうしよう・・・」
次の手を考えてみます。
思い浮かぶのは「母から子へのアドバイス」かもしれません。

●昼間、体を動かしたほうがいいよ。
●夜寝る前に、お菓子とか食べないほうがいいみたいよ。
●夜、勉強するとぐっすり眠れて、朝は起きれるんじゃない?
●ゲームをやると興奮するから、せめて夜やるのはやめなさい!
●ゲームをやる時間を決めたほうがいいんじゃない?
●食事をきちんととったほうがいいわよ、だから朝ごはんもちゃんと食べなさい!
●毎晩、同じ時間にお風呂に入ってみたらどう?
などなど、もっとあるかもしれませんが、このようなアドバイスが頭に浮かびます。

そして実際にアドバイスをしてみると、
おそらく、徒労に終わることが多いのではないかと思います。
なぜなら、(ちょっと厳しい言い方かもしれませんが)、ピントがズレているからです。

そもそも「昼夜逆転を直す」というコンセプト自体が<完全な的外れ>とも言えます。
昼夜逆転を直すことで、「登校」に近づけるかもしれない。
確かに、そう考えたい思いはわかります。
でも、残念ながら逆効果なのです。

子どもの昼夜逆転を直そうとすればするほど、
「不登校の解決」からは遠ざかってしまいがちです。

昼夜逆転になっている「その意味」を無視することは、
子どもの「苦しみ」を無視することに等しいんです。
誰よりも苦しんでいるのは、親ではなく子ども本人です。
この真実を、まずはしっかりと心に留めておいてほしいと思います。

じゃあ「昼夜逆転するその意味」って何なの?
そう問い詰めたくなるあなたの気持ちもわかります。

でもちょっと待ってください。
子どもは親である「あなたに」わかって欲しいんですよ、自分が何で苦しんでいるのかを。
「あなた」が、子どもである「自分」から逃げないで向き合ってほしいと思っているんです。

解決を急ぐことは、子どもの目からすればむしろ「逃げ」と映ります。
昼夜逆転を直すとは、まさにその「逃げ」に当たります。

大変厳しいことを書いているとは思いますが、これはとても重要なことなんです。
(気休めを書いても意味がないと思い、あえて厳しいことを書いています。)

子どもの苦しみは、子ども自身もはっきりと言葉にできないことが多いです。
だから、さらに苦しいわけなんですね。
そんな子どもの状況を、まずはわかってあげていただきたいと思います。
そのためには、「昼夜逆転を直す」というコンセプトを、潔く捨てていただきたいのです。
難しいことではありません。
ただただ、「昼夜逆転していても良いのだ」と思うだけでいいのです。

これが結局は早道なのです。
急がば回れです。
だまされたと思って、実行してみていただくのはいかがでしょうか。
大事なのは「親が安心できる結果を求めない、焦らない」ことに尽きます!
それが、<子どもの心に寄り添う>ということにもつながるのではないでしょうか。  


カテゴリー: 10.子育て
Posted on: 7月 10th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments