子どもの考えていることがわからない | エフ カウンセリングオフィス

子どもの考えていることがわからない

                        
こどもが不登校になると、親子間のコミュニケーションが
思うように取れなくなることがあります。
そうすると「子どもの考えていることがわからない」状態になります。

これは一見とても困ったことのように思えますが、
全く別の見方をすることが重要です。

なぜ、親は子どもの考えていることがわからないのか?
この問いに対して「だって、子どもが考えを話してくれないから」という答えでは、
事態は進展しません。  

子どもの考えていることがわからないのはある意味『当然』かもしれません。
・・・なぜなら、子どもの価値観と親の価値観のあいだには、
目に見えない大きな川が横たわっているからです。  

価値観の違い…今更のようですが、これが大きなポイントなのです。
違って当たり前の価値観、同じであるはずのない価値観。
ここを見落としがちです。

ところが、意外とこの「価値観の違い」というものが
【ないがしろ】にされてしまう場合が多い傾向があります。

親としては「自分が正しい」と思いたい。
そこには「安心したい」という隠れた動機【=親の欲望】が隠れていることがあります。
子どもが「得体のしれない思い」を抱いているかもしれない。
これは親にとっては恐怖です。  

———何をしでかすかわからない!?
———周りの目も(世間体も)考えて!
———(親である)私たちの計画を狂わさないで!  

このような考えが頭の中に出てくると、子どもの存在が
「いつ爆発するかわからない時限爆弾」のように思えてしまったりします。
もうこうなると「子どもの価値観」を認めてみよう、などという
余裕がなくなってしまいがちです。

そして、いかに子どもに「自分たちの考え・価値観」を説得しようか。
そこだけに親の関心は向いてしまいます。
その時、子どもの価値観は置き去りにされます。

こんな状態で子どもは親に心を開くことができるでしょうか?
・・・心など開けるはずはありません。

にもかかわらず「なぜ学校に行けないの?」という質問をされると、
子どもは自分が責められた、と感じてしまうのです。
 ですからこの質問は百害あって一利なしと言えるでしょう。  

●学校に行けないのは困ったことである。
     ~これが親の価値観だとしたら・・・・?
●ボク(ワタシ)が困っているのは、学校に行けないことではなく〇〇〇ということだ。
   ~これが子どもの価値観です。  

この「〇〇〇」は、その子ども独自の価値観の中に存在している「問題・課題」です。
親が自分の価値観を通してしか子供を見ることができない限り、
見えてはきませんし理解もできません。  

まずは「子どもの価値観」というものが存在することを認めることがスタートです。
その価値観というのは、親の想像を超えたものである可能性があります。
理解できないこともあるかもしれません。
それでもいい、理解できなくても構わないのです。
「理解できない」ということを認めればよいのです。
それが「子どもの存在をそのまま認める」ということに他ならないのではないでしょうか。  

親の価値観と子供の価値観。
2つの価値観の違いを認めることが不登校問題の解決の第一歩です。
というよりも、これが出来れば問題の半分は解決できたに等しい・・・
そのくらいの大きな前進です。    


カテゴリー: 10.子育て
Posted on: 9月 11th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments