終わりのない綱引き | エフ カウンセリングオフィス

終わりのない綱引き

                     

なぜ私の言いたいことを聞こうとしてくれないのだろう?
こんな思いをしたことがある人ならばわかるはずです、その理不尽さを。
なにも無理な要求をしているわけではないのです。
ただ自分の気持ちを伝えたいだけなのに、「否定」「反論」「訂正」「批判」されてしまう。
気持ちというものに正しいも間違っているもないはずなのに、「間違っている」ことにされてしまう。
こんな理不尽なことはありません。
親との関係で悩んでいる人の多くが、この理不尽さを味わっているはずです。  

●どんなに説明をし尽くしても・・・・・通じない。
●納得がいかなくて、さらに説得をこころみる。

この繰り返しが続いていきます。  
ここで見落とされがちなことがあります。
やりとりを続けていくうちに、「勝ち負け」が目的になってしまうことがある、ということです。
理不尽な目に合うと、人間は誰しも「悔しさ」を味わう羽目になりがちです。
「悔しい!」 この思いは強力です。
一度のみならずくりかえし悔しさを味わうと、いつしか「恨みつらみ」に変わっていきます。
そうすると「今に見ていろ。この恨みを晴らしてやる!」というような激情が湧いてくることがあるのです。
本来の目的は「自分の気持ちをわかってもらいたい」ことであったはずなのですが、
いつのまにか目的が「相手を負かすこと」にすり替わってしまうのです。
こうなると、そう簡単には引き下がれなくなっていきます。
相手も同じです。  
綱引きを想像してみてください。
「絶対に負けるわけにはいかない!」
そんな勝負の時、どうしますか?
勝とうと思ったら、相手よりも強い力を出して綱を引きますよね?
すると相手の方もそれに負けじと、パワーアップしてきます。
ここであなたは焦ります、このままでは形勢不利になると。
そして、さらに相手を上回ろうと力を入れます。
以下、同じように・・・・・・。
綱を握る手には血がにじんでいきます。
ここまでしたのだから今さらやめるわけにはいかない、勝たなくては!
そんな思いで、これでもか!と綱を引いいていきます。
どちらかが力尽きるまで、この綱引きは続いていきます。  
実際の綱引きでは、いずれは終わりが訪れます。
なぜなら強い力で綱を引き合えば、その力に耐えきれずに綱は切れてしまうからです。
ところが、<言い争い>という綱引きには終わりがありません。
あたかも実際に存在するかのようなこの綱を引いている限り、いつまでも続けてしまうことができるのです。
この目に見えない綱こそが、あなたを不自由に縛り付けているものなのです。
手かせ足かせとなって、あなたを生きづらくさせているものの正体です。    


Posted on: 9月 30th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments