満たされない想い | エフ カウンセリングオフィス

満たされない想い



何をやってもうまくいかない・・・。
こんなに努力しているのになぜ自分はうまくいかないのだろう?
そればかりか、たいして努力もしていない様子なのにうまくいっている人がいる。
なんと理不尽で不公平なのだろうか。
このように考えていくと、あることに気がつくことがあります。
「そうだ、自分は恵まれていなかったのだ!」と・・・。
それは例えばこういうことではないでしょうか。
●条件無しの愛情を与えてもらえなかった。
   ――だから、人を愛することがどういうことかわからないし、愛せない。
●十分な存在承認を与えてもらえなかった。
  ――だから自分を認めることができなくて自己肯定感が低い。
●人間関係の築き方を教えてもらえなかった。
  ――だから人間関係がうまくいかない、深い関係を築くことができない。
●自信のつけ方を教えてもらえなかった。
  ――だからどんなに努力しても自分に自信が持てない。
●目標の立て方・達成の仕方を教えてもらえなかった。
  ――だから何をしていいのかがわからないし、何も達成できない。  
そして、こう思うわけです。
「親がこれをちゃんと教えてくれていたら・・・!」
親を恨む気持ちも湧いてくるかもしれません。
そして、それは至極当然なことでもあるでしょう。
小さな子供にとって親は絶対的な存在となり得るからです。
子どもにとって「世界」とは「親」」と言っても過言ではありませんから。
ただしここで注目すべきなのは「親」というのはとても特殊な世界だということです。
そこにしか通用しないルールがあり、そのルールは親の好みで決められています。
もっと言ってしまえば「親本人にしか通用しないルール」なのです。
そこには親の人生が凝縮されているからです。
親が生きてきた軌跡が色濃く反映されている一種独特なルール。
子どもはそのルールに従って生きていくことになります。
ただし、それは子供が子供でいる間だけです。
それを忘れてはいけないのです。
大人になった今、もう親のルールは通用しなくなるはずです。
なぜなら、あなたが今生きているのは「親」という窮屈な世界ではないからです。
言ってみれば、生まれたときから乗せられていた小さなボートから自分を放り出し、
大海原に泳ぎに出た状態なわけです。
ボートに乗せられていたときにはただ乗っていればよかっただけです。
ところがここは見渡す限り周りは海、海、海です。
自分がどこにいるのか、どこへ行こうとしてるのか、何もわかりません。
自分で探して、自分で決める必要があります。
誰も教えてはくれません。
自分だけが頼りです。
ただし海には航海図というものがあります。
これを利用することはできます。
空を見上げれば、昼間は太陽、夜には星が見えますね。
よく観察してみれば、潮の流れを感じることができるかもしれません。
手掛かりになるものが無数にあることに気がつくはずです。
必死に手掛かりを探しているうちに、乗り捨てたボートは遠くに流れていってしまうでしょう。
でも、それでも構わないのです。
もはや必要ないからです。
そうです、「親」というルールはあなたがもっと大きな世界に足を踏み入れた途端、
陳腐化して不要なものとなるのです。
それは親を否定する、ということとは違います。
新たに手に入れた自分だけのルール・・・
それが親のルールと「一致」することだってあるからです。
大事なのは「自分で見つけて手に入れた」ということなのです。
それが自分の人生を生きるということに他ならないからなのです。
もしあなたが「自分は恵まれていなかった」という満たされない思いを抱いているとし たならば・・・。
それは親が何かを与えてくれなかったからというよりは、
あなたが自分の人生を手に入れていないからからなのかもしれません。
自分の手でつかみ取ったものほど、手に入れたときに満足のいくものはないからです。
誰かに答えを教えてもらって感じる嬉しさは、はたしてどれほどのものでしょうか?  
・・・満たされない想い・・・
――それを充分に満たしてあげることができるのは、この世でただ一人、
あなた自身だけなのです。  


Posted on: 2月 15th, 2014 by エフ カウンセリングオフィス No Comments