葛藤が終わるとき(2) | エフ カウンセリングオフィス

葛藤が終わるとき(2)



葛藤が終わるとき(1)の続きです

葛藤を無理やり終わらせようとしても難しい。
なぜならば、葛藤は自然に終わりをむかえる、葛藤の出口は必ずあるからだ・・・。
前回の記事ではこんなことを書きましたが、さらにくわしく掘り下げていきたいと思います。

そもそもなぜ、葛藤してしまうのでしょうか。
「AかBか迷ってしまって決められない!」と・・・・。
どちらかに決めてしまうことのできない、この「A」と「B」。
両者とも、自分にとって非常に重要なことのはずです。
どちらか一方をとると、他方を捨てることになる。

でも両方をいっぺんに手にすることはできない。
さあどうしよう、と行き詰ってしまうわけですね。

さて、この状況は、果たしていったいどういう事を意味しているのでしょうか?
それは、「今はまだ、どちらかに決めるための準備が整っていない」ということなのです。
つまり「今、決めなくても良い」ということなのです。
決めるための判断材料だとか、そういうものがまだまだ不足している状態だと言えます。

たとえばワインを思い浮かべてみてください。
どのようにしてブドウがワインへと作られていくかというと、一日では無理なわけです。
材料であるブドウを選別して、それを樽の中に入れて何日も寝かせて熟成させていきます。
機が熟して初めて、ワインが出来上がります。

その間、樽は熟成に最も適した場所に静かに置かれていることが必要です。
ワイン製造庫がそれに当たりますよね。

温度、湿度、空調、そして光の具合だとか、全てにおいて配慮され大切にされるわけです。
間違っても炎天下に放置されたりはしません。

ではワインはワインでも、美味しいワインとはどのようにしてできるのでしょうか。
大事なことは3つあります。

●材料の吟味
●熟成させるための環境
●熟成期間

この3つを極めていくと、風味・味・色などすべてにおいて素晴らしいワインが出来上がります。
ここで、ワインを「葛藤」に置き変えてみてほしいのです。
全く同じにように扱えることが分かるはずです。

熟成が終わった時には「新しい何か」に変化しているはずなのです。
だから今すぐに「ワイン樽」を開けてしまってはいけない
―――結論を急いではいけないのです。

ではどうするか。

まずは材料の吟味です。
AかBのどちらを選ぶべきかではなく、AもBどちらも自分にとって大事。
であるならば「どういうところが・なぜ大事なのか」と、 じっくり見ていく必要があります。

次に環境です。
「葛藤して結論を出せない私はダメ人間、決断力が無い」などと、自分を責めてはいませんか?
あるいは「自分は不幸せだ」と決めつけてはいませんか?

このような考えは自分にとって「劣悪な環境」とも言えます。
世間の一般常識や他人からの評価などといったものは、かえって邪魔になります。
静かに自分の中で熟成が進んでいけるように、常識や他人からの評価は脇に避けておくことが必要となります。

逆に、自分らしく生きているような人のそばに行ってみるのは良いです。
あるいは自分の感性に響くもの、好きなもの、感動するものの中に身を置くのも良いですね。

そんな行動をする過程で、新たな出会い、新しい人間関係ができる可能性が広がるのです。
理屈ではなく自分の気持ちがOKと言っているもの・人のそばに行ってみる。。
そんなことを考えてみてほしいと思います。

そして最後は熟成期間。
ワインが一番おいしくなるタイミング、これは誰にもわかりません。
ワインだけが知っています。

熟成させてみなければ、ワインの味がどうのように変化していくかはわからないですよね?
葛藤にも同じことが言えるのではないでしょうか。
時をへるにしたがって変化が自然に起こる。

そしてここぞというタイミングで自分でも認識できるような「変化」となって表れてくる。
葛藤が終わる、というのはこう言うことです。

どのような形となって表に出てくるかは人ぞれぞれでしょう。
その時になってみなければわかりませんし、その当人でなければわかりません。

でも変化は必ず起きるし、わかる形になって表れてくる・・・。
そう信じていいのです。
それが自分を肯定するということではないでしょうか。

誰かに認めてもらわなくても自分で自分を肯定することができるのです。
葛藤が起きたということは「自分を信じてもいいよ」という、他ならぬ自分自身からのメッセージでもあるのでしょう。
ですからこの「葛藤」というものを大切に扱ってほしいなと思います。

(このテーマはこれで終わります。最後までお読みいただきありがとうございました)


Posted on: 9月 1st, 2014 by エフ カウンセリングオフィス No Comments