嫌な過去を思い出す(1)~痛みをしまい込む | エフ カウンセリングオフィス

嫌な過去を思い出す(1)~痛みをしまい込む

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過去の嫌な体験を思い出すと、嫌だった気持ちがよみがえってきて辛くなります。

たとえば親から言われた「あのひとこと」・・・。

自分の存在自体を脅かされるような痛烈な言葉の数々。
人間社会にはそういった言葉が数多く存在するものです。

そういった言葉によるダメージを受けて傷つく。
その場ですぐに手当てをできればよいのですが、なかなかそうもいかないことも多いですね。
その傷をそのまま放置していくとどうなるか。

身体の傷と違い、心の傷は自然に癒えてくれることはめったにありません。
なぜかというと、「傷が無かった」ことにしてしまうことができるからです。

あまりに痛い、耐え難いほどの辛さ。
その手当の仕方が分からないと混乱してしまいます。

とっさに頭に浮かぶことは「傷ついてなどいない」と頭で考えて無理やりにでもそう思い込むことです。
それが小さな子どもにとっては精一杯のことだったのです。

気持ちや感情は目には見えません。
いくら傷ついたところで手で触ることもできません。

だからどうしていいのかもわからなくなってしまうのは自然なこととも言えるでしょう。
手に負えないから傷を持て余してしまう、のです。

そうして自分の内側の奥底にしまい込みます。
しまい込んだことも忘れてしまうほどに深い深い深淵のかなたに…。

これは悪いことではありません。
なぜならこうでもしなければあなたは生き延びることが出来なかったからです。

癒えることのない痛みに永続的に耐えられるほど強じんな精神力を持っている人などいないからです。
無理もないことだったのです。

では、そのしまい込んだ心の傷はどうなっていくのでしょうか?

ただ置いておくだけでは不十分です。
傷から発する痛みを何とかしなければなりません。
傷は熱を帯びていますから、冷やすのが効果的です。

そこで、心の奥底の「冷凍保管庫」に保管してしまい込むということをしていきます。
冷凍してしまうわけです。

硬く冷たく動きの無いように固定して保管する。
これで耐え難い痛みを感じることはなくなりました。

ところが問題はここから先です。

心の奥底に設置された冷凍保管庫。
この装置を動かすのにもエネルギーが必要となります。

しかもただ動かすだけでは不十分です。
常に一定以上の力で運転し続けなければなりません。
そうしなけれが冷凍した傷が解けだしてしまうからです。

解けたら大変、一大事です。
またあの痛みに襲われてしまうのです。

そのような事態は何としても避けねばなりません。
そしてさらに困ったことにそのような非常事態とはいつも隣りあわせなのです。

なぜならば、季節が巡るように私たちの人生もそうだからです。
寒いときもあれば暑いときもある。
急激な変化もあります。

そのような万が一の時に備えて常にハイパワー運転を続けていることが必要とされるわけです。
でも、果たしてそのようなことが可能なのでしょうか?

==続きます==

 

 

 


Posted on: 4月 5th, 2015 by エフ カウンセリングオフィス No Comments