とりあえずの答え | エフ カウンセリングオフィス

とりあえずの答え

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人には誰でも「藁にもすがるような気持」になることがあるものです。
とにかくどうしようもなく苦しいとき、もがいて手を伸ばします。

その手の先に何かが引っかかると、
それがとてもありがたいものに思えます。

「ああ、これかもしれない!」
これが自分の苦しみを軽くしてくれるに違いない…。
そう思えるのです、
なぜなら、自分が置かれている状況があまりにも辛すぎるからです。

そうして手にしたものを、
言ってみれば「突然のプレゼント」のようなものを、
その包みをあけてみるわけです。
すると、中にはこんなものが入っていたりします。

~出来る方法
~するための秘訣
~を断ち切るやり方
~を手に入れる秘策
あなたも今日から~ができる!

「ああ、ついに見つけた!」
「探していたものはこれだ!!」
と小躍りしてさっそく試してみます。
最初のうちはイイ感じなのです。

これで自分の問題が解決しそうな気がする…


ですからどんどん進めます。
その「方法」を。


ところがしばらくやっていくうちに
どうも調子がおかしくなってくるのです。
それはほんのかすかな、本当にわからないくらいの
小さな小さな違和感から始まります。

「あれ?なんだろう?」

その小さな違和感が、
時間を経るうちにじわりじわりと広がっていきます。
そうしてしまいには自分の中にいっぱいいっぱいになっていくのです。

これで苦しさ辛さからさよならできると思っていたのに、
なぜか自分の中に別の苦しさが占領してしまうのです。
しかもその正体はよくわからずモヤモヤとしています。

ここまでくると、このモヤモヤの原因を突き止めたくなります。
考えて考えて、考えつくす。
そうして最終的にこのような結論に行き当たります。

やり方が下手だった、こんな私がダメなんだ!

 このように「反省」をして、さらに「努力」をしなければと
自分を奮い立たせます。
今までの努力では足りない、もっと頑張らなければ。
自分が至らなから、自分がダメなのだからら。

ここで振出しに戻ります。
一心不乱に答えを探す・・・・。
もがいてもがいて手を伸ばす・・・。
とにかく何か良さそうな答えが見つかりますようにと念じながら。

かつ手の私はこんなことを延々と続けていました。
答えがどこかに落ちてはいやしないかと、
プレゼントが天から降っては来やしないかと、
イチかバチかの期待を胸に抱きながら。
でもそれは不毛な試みに終わりました。
「とりあえず」の答えに過ぎなかったのです。

本当に欲しかったもの
本当に探していたもの

それは「本当に知りたかったもの」でもありました。

何処(どこ)でもない、
それは、他でもない自分の中に存在していました。
自分の外側にはなかったのです。


Posted on: 1月 30th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス