それぞれの道、それぞれの旅路 | エフ カウンセリングオフィス

それぞれの道、それぞれの旅路

 荒野の道

悩みや苦悩から抜け出すのに時間がかかる、
よくあることですよね。

ひとつのことに何年も何十年も悩み抜く、
そんなことも少なくはありません。

かんたんには割り切れない
すぐには解決できそうにない

とても複雑で、何本もの糸がたばになっているかのよう
下手にいじると、かえってその糸が絡まってしまう

そもそも答えがすぐに出るようなことに
人は悩まないものです。
だからこそ、時間がかかる・・・・・

とても根気のいるプロセスと言えるかもしれません

 そして更なる問題が出てきます。
それは、いつしか周りが気になってくる・・・という問題のことです。

自分以外の、自分ではない他人の様子が気になる・・・。
自分と比べるとどうだろう?
自分は「こう」なのに、あの人は「ああ」だ。

自分と他人とを比べ始めるときりがありません。
そして大抵は、他人が良く見えてしまう。

他人の方が自分よりも
人生を上手に進んでいるように見える。

私はこんなにも不器用で、
いつも上手くゆかずに
失敗も多く、
損ばかりしている。

それに比べてあの人はどうだ?
いつも私よりもうまい具合にいっているではないか!

このようなことが頭をよぎってくるようになったりします。

なんだか自分が遅れを取っているような感覚。
いつまでたってもゴールにたどり着けない。
そもそもゴールがどこにあるのかさえも見えない。

それなのに・・・・・
みんなは楽しく充実して人生を謳歌している!
私だけが取り残されてしまったかのよう・・・・・

泣きたくなりますよね。
自暴自棄になっても不思議ではない、
これは本当に辛いのです。

ところが、ここに落とし穴があります。
それはなにかというと・・・・

自分と他人は、そもそも歩いている道そのものが違う

見落としがちなのはこのポイントです。

全く別のコースを進んでいるのですから、
比べること自体が無意味なのです。

無意味な競争、これは不毛です。

どんなに努力をしても報われない、
どんなに頑張ってもゴールにたどり着けない。
不毛な競争の末路はこうなります。

一見すると悩みだらけ、苦しさだらけ、
散々な道に見えるかもしれません。
でもこれはほかの誰のものでもない自分の道です。

自分の道の風景を眺めることができるのは
唯一、自分だけです。

お隣の、他人の道をのぞき見しているうちに
自分の道はどんどん進んで行ってしまいます。

そうなのです、よそ見をしている間に、
見落としてしまう可能性があるのです。
自分の道のどこかに隠れて落ちているかもしれないものを。

ちょっと見ただけでは
花ひとつ咲いていない、
殺風景な場所に見えるかもしれない。

雨も、もう何日も降っていない。
カラカラに干上がった荒れ地。

こんな場所にいったい何があるというのだろうか?
こんな問いが生まれてくるのも不思議ではないかもしれません。

でも、この場所に何もないはずがない。
必ず何かしらのものがあるはず・・・。

なぜならば<こんなにも長い間、悩んできたのだから>です。
悩んできたということは、長きにわたって道を前進してきたことに他なりません。
そうではないでしょうか?

岩の陰に隠れてひっそりと咲いている花々や
石ころの狭間からちょこっと頭を出している草の芽たち。
まさに「息をしている」~常に変化しているものたちです。

そして、それはあなたにしか感じることのできない大切なものです。
よく目を凝らしてみないと、見つけることのできない。
注意深く耳を傾けないと、その気配を察知できない。
今か今かと、あなたに探し当ててもらうのを待ち受けているかのようです。

今、自分が立っているのは一体どんなところなのだろう?
まずは自分が存在している「この場所」を見渡してみる。

自分が進んできたからこその「現地点」―――
この場所の風景は、二度と目にすることができません。
なぜなら人生は一度きりだからです。

そして一度きりの人生は、この先も続きます。
止まることはありません。

だからこそ自分だけしか見ることのできない風景を
しかと目に焼き付けていきたいと思うのです。

そして大事なことは・・・・
ここから先は、どちらに進もうと、どこへ行こうと
あなたに命令できる人など誰一人としていないとうことです。

誰かにあなたの道を邪魔させる必要はありません。
もしあなたの道を邪魔するような人に遭遇したならば
その人にはこう言ってあげればよいのでしょう。
「あなたには、あなたの道がありますよ」

人はみな旅人、とは昔から言われていることですが、
これは決して、だから皆一人ぼっちで孤独なのだ、
ということとはちょっと違うように思います。

旅人がそれぞれの自分の旅路を行く。
そして、ときどきすれ違ったり、
休憩所で一緒になったり、
あるいは一時は道をともにしたりする。

1人旅なのだけれども、
旅の途中で思わぬ出会いがあったりする。
そこでの交流は、たがいの旅路にほんのりと香りを添えてくれるものです。
これこそが旅の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

旅の苦労を語り合い、励まし合い、
屈託なく笑い、そして涙をともにする


こんなひと時を共有できたならば、
なぜか自分の奥底から不思議と力が湧いて出てくるのです。

こうしたまたお互いが、みんなが、誰しもが、
それぞれ自分の旅路を歩んでいくのですね。

どこかで誰かとまた会えるかもしれないという
ささやかだけれど気持ちがちょっと軽くなるそんな楽しみとともに、
今日もまた自分の道をふみしめていきたいなと思います。

 

 


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カテゴリー: 03.孤独感・疎外感
Posted on: 5月 14th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス