その感情の「持ち主」は誰?(2)~不機嫌さの原因 | エフ カウンセリングオフィス

その感情の「持ち主」は誰?(2)~不機嫌さの原因

犬と少女

★その感情の「持ち主」は誰?(1)~問題はどこにある? の続きです


自分の目の前にいるAさん
そのAさんの不機嫌さに
自分の気持ちが揺さぶられている

前回の記事ではこのような場面を想定してみました。

Aさんの不機嫌さによって
自分の側ににいろいろな気持ちや考えが
浮かんでは消え、
そして、次から次へとまた浮かんで・・・・

いかにもありそうな心の動き。

でもどこかおかしいのでは?
こんな疑問もわいてくるのです。

まず疑問の一つめです
Aさんが不機嫌でいること、
その原因が何であれ
結果としてこちら側の自分が
後悔の念を感じたり、罪悪感を感じたりするということ、
そんな必要は全くないのでは?という疑問です。

目の前にいる人がとても不機嫌にしている。
これは自分にとってみれば決して愉快な状態ではありません。
いや~な感じ、息苦しい感じ、いろいろあるかと思います。
決して心地よくはない・・・。

そうするとどういうことが自分の側に起きるか。
現状を何とか変えよう!という気持ちが働きます。
そこでまずは原因を考え始めます。
原因がわからなければ対策のた立てようがないからです。

ところが原因など簡単にわかるはずもありません。
なぜならその不機嫌は、相手の内部で起きたことだからです。
推測することはできても、因果関係を正確に特定することなど
不可能に近いのではないでしょうか。

こうして原因もわからないまま
でも、目の前の相手は不機嫌なまま・・・・
そして打つ手がない。
こうなると人は混乱してきます。

問題と思える状況を、その原因もわからずに
放置しておくということは難しいことです。
スッキリしないモヤモヤ、
整理されていない混沌。
何とかしたいと思うのは自然なことです。

わかりやすく、明快に、
そして「こうだ!」と答えが欲しい・・・。

そのために原因を「自分」にしてしまうという
禁じ手を使ってしまいがちなのです。

Aさんが不機嫌になったのは
私に原因があるに違いない。
何か不機嫌になるようなことを
私が言ってしまったのだろう。

このように自分に原因があるようにしてしまうと
形の上ではスッキリとします。
パズルが解けたような気がしてきます。

そしてさらに、私が悪かったのだから、
私が何とかすべきだ。
さあ、なにが悪かったのだろう?
考えてみよう・・・・となっていくわけです。

ここで、罪悪感とか後悔の念が湧いて出てきてしまうのです。
悪いことをしてしまった自分を責めるかのように・・・。
それはまるで、自分に責任があることを強化するために
存在しているかのように見えなくもありません。

言ってみればこの「罪悪感」とか「後悔の念」というのは
副産物のようなものです。

原因をむりやり「自分の側にある」としてしまった
不自然な思考から生み出された
ありがたくない副産物。
自分にとっての異物、と言ってもいいかもしれませんね。

「相手が不機嫌になったのは自分のせい」という
どこからともなく現れてきた異物的な思考・・・。
それが罪悪感や後悔の念といった形に姿を変えて
自分を苦しめている可能性があるのです。

その苦しさは、本当に自分が負うべきものなのか?

こんな問いを自分に投げかけてみるといいかもしれませんね。


★その感情の「持ち主」は誰?(3)~苦しさがやわらぐ  に続きます



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Posted on: 6月 9th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス