その感情の「持ち主」は誰?(3)~苦しさがやわらぐ | エフ カウンセリングオフィス

その感情の「持ち主」は誰?(3)~苦しさがやわらぐ

海

 

 

 

 

 

 

 

 

★その感情の「持ち主」は誰?(2)~不機嫌さの原因  の続きです

相手が不機嫌になったのはこの私のせいかもしれない。
だとしたらこの私がしかるべき責任を取るべきなのだ。
この責任とは、相手の不機嫌さを取り除くこと、
そして不機嫌にさせてしまったことを詫びて、
さらにはそんなことをしてしまった自分を罰すること。

かつての私の思考回路は

このようになっていたのでした。
今から思うと何とも不自然で

おかしな点が多々あるのですが、
苦悩して悩みの渦中にいた時には、
不自然とも何とも思わず、
こうするべきと信じて疑っていませんでした。

もちろん苦しいわけです。
最終的には自分を責めるところが
落としどころになっているのですから、
苦しくなるのが当然といえます。

ところが、です。

どんなに苦しんでも
自分を責めたりしても
結局のところ事態は何も変わらない。
こんなことが多かったりします。

相手に謝ってみても、
機嫌を直してもらうために
あの手この手をつくしても、
機嫌を直してくれるどころか
かえって火に油を注ぐかのように
怒りを増幅させてしまった・・・

なんとも残念なケースに終わることも少なくありません。

ここまでみてくるとピン!と
気がつかれる方も多いかもしれませんね。

そうなのです。
相手の不機嫌、それはすなわち相手の感情です。
当の本人にしかどうすることもできない、
言ってみれば相手の「所有物」なのです。

相手の所有物に手を出して
なんとかいじってどうにかしよう、
この行為自体に無理があるのです。

しかも「所有物」といっても感情ですから
姿も形もありません。
見えませんし触れません。
そんなものをどうにかすることは不可能に近いのです。

仮に機嫌が直ったとしましょう。
でもそれは、こちら側が何かをしたから、
というよりは
相手が「機嫌を直したい」と思ったから、なのです。
相手の自由意志です。

きっかけがこちら側の何かしらの言動だとしても、
あくまでも最終的に「感情」をどうにかするのは
相手の「思い」次第なのですね。

ここでこんな問いが生まれてくることがあります。

●じゃあ、相手を不機嫌にさせてしまって
 放っておけばいいの?
●それって無責任なんじゃあないの?
●放っておいたらおいたで責められてしまうのでは?

その問いに対する答えは・・・・

「であれば、自分がやりたいと思う言動をとれば良い」
ということです。

その際に大事なことは自分の自由な意志で、
ということです

謝りたかったら謝ればいい。
でもその結果、相手がどう思うと、
それは相手の自由だ、と心しておくことです。

あるいは、謝りたくなかったら謝らなくてもいい。
もちろん、その結果も相手に任せるのです。

こうなるとお互いが「自由な意志」という
同じ土俵に上ることになるのです。

どちらが上とか下ではない、
人間として同じ存在である、ということです。
ちょっと大げさかもしれませんが、
大事なことではないでしょうか。

相手の感情は相手のもの、
自分の感情は自分のもの。

次のステップとして、
その感情に対してどういうアクションを取るのか、
それも自分に決定権があり、
相手にも決定権がある。

同じ土俵になって初めて
対話が成り立つのであって
そうしてこそ初めて
お互いに対等な関係になれます。
地位とか立場を超えて、です。

何もぞんざいに図々しくふるまう、
ということではありません。
日常生活や仕事の中での
相手の立場というものはもちろん大事にしたうえで、
自分の立場も軽んじないで、です。

互いの立場や事情は尊重したうえで、
それが誰の感情かを
見つめてみるのです。

そうせずに、むやみやたらに目の前の事態を丸く収めようと焦ると
方向がずれて行ってしまうからです。

まずは一呼吸して、
「相手の感情は相手のもの」と
自分の気持ちの中で呟いてみてはどうでしょう。
そして「自分の感情は自分のもの」と続けます。

そうすると不思議と苦しさがやわらいだりするのです

ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。


★このテーマは今回で終わります。
 最後までお読みいただきありがとうございました。


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Posted on: 6月 13th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス