執着を絶つために心に留めておきたいこと | エフ カウンセリングオフィス

執着を絶つために心に留めておきたいこと

階段と時計

 もうこれ以上執着するのをやめよう
いいかげん諦めよう
どうしたら執着を捨てることができるのか?
もうこの際ズバッと割り切ってしまおう!

でも、できない…

私はこうしたな堂々巡りを
一体どれくらいしてきたことでしょう。
恥ずかしながらこのループを飽きるほど
繰り返し繰り返しやってきました。

何も得るものなど無いのに、
時間だって無駄にしている?
でもでも、どうしても
元のところに戻ってしまうのでした。

そんな自分のことを
どれだけ責めたことでしょうか。

優柔不断、諦めが悪い!
これでもか、これでもかと
自分にムチ打って奮い立たせて、
いろいろ試してみるものの
でも、どうにもならなかったのです。

執着を捨てることのできない苦しさとは
どっちにも行けない苦しさ、
あるいはどっちに行っても苦しい、
ある種の葛藤に近いような感じもします。

いずれにせよこの泥沼から
抜け出るに越したことはありません。

脱出を先にのばせばのばすほど
気持ちが疲弊してきます。
そして焦燥感もつのってきます。

なによりも大事な時間が
刻々と過ぎていってしまいます。

「じゃあ、どうすればいいのだろう?」
と方法を探りたくなります。
今度こそは絶対に抜け出せる、
執着を絶ち切れる方法を・・・・・

ところがこの「方法」というものが
とても厄介な代物なのです。

「方法」を「答え」というそんな言葉に
置き換えてもいいかもしれません。

執着を絶つ方法、あるいは答え。
なぜそれを探すのか?
もちろん執着したままだと苦しいから、ですよね。

ところが、この苦しみの正体を明かさずに
この苦しみを取り除く答えだけを探そうとしても
そんなものはどこにも存在しない可能性があるのです。

火事の火元が「あっち」にあるのに、
「こっち」に水をかけているようなものです。
検討違いな場所にいくら水を放っても
火は消えるどころか、
ますます勢いを増していくのみです。

見つけ出そうとしている「答え」が違うかもしれない。
なぜなら「そもそも問いが間違っている」から、とも言えます。

執着に話を戻しましょう。

執着している対象物は何か?
このポイントを再考してみる必要があります。

例えば、わかりやすい例でいうと
相手の気持ち、だったりしますよね。
私を好きになって欲しい、というような・・・。

あるいは私を理解してほしい、わかってほしい、
いつも気にかけていてほしい、
私を一番に考えてもらいたい、
ということだったりもするかもしれません。

いくらでも執着の対象はあります。

では、そういったものに執着して
苦しいのはなぜなのでしょうか?

手に入る可能性が100%保障されていないから

そういうことだからなのです。

運に左右されたりもする、
不確定要素がある、
いつどうなるかわからない、
自分には計り知れないことがある。
でもそのようなものを手にれたいと、
強く願ってしまう。

手に入れなければならないと
半ば強迫観念のように思ってしまっている…。
ここに苦しさのタネが埋まっていることに
気がつくことが大事なのではと思います。

自分の力が及ばない可能性がある、
それを絶対に手に入れたいと願う。
無理もない場合もあるかもしれません。

でも、仮に手に入れたところで
永遠に自分の所有物にすることは不可能です。
むしろ手に入れてからの方が
苦しみが増すかもしれません。

人の心や物事というものは
常に変化し続けるものだからです。
ずっと固定しておくことができないものなのです。

執着の苦しみとは
変化に逆らう苦しさとも言えるでしょう。

不自然で不毛な試みなのです。
勝負にならない、負け戦のようなものです。

実はそのことも、自分の奥底のどこかでは
わかっているのかもしれません。

ちょっと怖いかもしれないけれど、
こんな「からくり」がわかってしまえば
意外と怖さも吹っ飛んでしまうものです。

そうして清々しい気持ちで一歩前に進めたら
その時は、執着していたことがうそのように
懐かしい過去の思い出になってくれます。


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Posted on: 6月 28th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス