孤独な戦い | エフ カウンセリングオフィス

孤独な戦い

夕暮れのヨット

自分の苦しい胸の内
重くのしかかる不安
なんとも表現しがたい違和感

悩みというのは一口に簡単には
説明できないものです。

もちろん、表面的なことでいえば
「~に困っています」とか
「~が出来なくて辛いんです」のように
言葉にすることは、可能です。

ところが一歩進めて検証してみると・・・
その奥底にある「本当の辛さ」のようなものは、
上手く説明できない場合が多いのではないでしょうか?

仮に、上手く言葉にすることができたとしましょう。

「言葉にしてこれまですっと訴えてきた!」
こんな経験を重ねてきた方もいらっしゃるかもしれません。

でも、こんな問いが浮かんでくるのではないでしょうか。

はたして相手に理解してもらえたか?

 残念ながら答えは NO…。

しかも理解してもらえるどころか
逆に反論をぶつけられたり、
拒絶されてしまったりと、
信じられないような対応だったりするわけです。

あるいは、親切心からか
「アドバイス」を延々ときかれたりとか、
しまいにはお説教までされる始末。

あなたが求めていた「まずはわかってほしい」という
ささやかな要望は、ものの見事に
打ち砕かれてしまったのではないでしょうか。

こうなってくると、誰かに聞いててほしいという気持ちは
どんどん萎えてしぼんでいきます。
いや、気持ちはあるのだけれど
怖くて誰にも悩みのことを
話せなくなってしまった…。
というほうが言い得ているかもしれませんね。

口に出して、言葉にして
自分の苦しさを伝えても
伝わらない。

どんなに手を尽くしても
繰り返し繰り返し根気強く訴えかけても
理解してもらえないどころか
批判される、否定される。

こうなるとどうなるか。
黙っている方がマシ、となってしまします。

こうしていつしか誰にも気持ちを話せない、
苦しみを自分のうちにしまい込む、
それでも耐えて耐えて、ひとりで頑張っていく・・・・
このような状況に陥ちいっていきます。

誰の助けも借りることなく、
たった一人での戦いが始まるのです。
援軍は無し、孤軍奮闘の壮絶な戦いです。

外から見たらごくごく普通に生活している。
でも自分の内側は孤独な戦場です。
誰にも話せません。
話したって何一ついい事なんてないのだから…。

そして本当の問題はこの先なのです。

ここまで頑張っているのに、
こんなに耐えているのに、
どうしてなに何一つ好転しない?
上手くいかないのだろう?

何が悪いのだろう?
嫌というほど苦しんでいるのに・・・・

このような問いを重ねるうちに、
あるひとつの思いつきが頭に浮かんできたりします。

「もしかしたら、全て私が悪いのかもしれない。」
「そうだ、私がダメだからに違いない!」

こうして一番避けたかったことに
行きついてしまうことがあるのです。

今まで嫌というほど理不尽なことに苦しんできたはずなのに、
ここへきて最も理不尽なことにぶち当たるのです。

自分で自分を否定する・・・

これまで頑張ってきた結果がこれでは浮かばれません。
こんな理不尽なことを放っておいていいはずがありません。

孤独な戦いをしてきたことは
並大抵のことではありません。
力を振り絞ってやってきたはずです。
誰にも理解されずに、
誰からも何一つ助けなど受けずに、
一人でやり遂げてきた。

この自分が果たして「ダメ」と言えるでしょうか?
そんなはずがありません。

誰も声をかけてくれなにのなら、
せめて自分で自分に言ってあげる必要があるのです。

よくぞ一人で頑張ってきたよね、と。
決してダメなんかじゃないよ、と。

こうして自分が自分の「味方」になれたとき、
何かが変わる可能性があります。

不毛な戦場にしか見えなかった荒れ地に
小さな小さな芽が顔をのぞかせるかもしれません。

 


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カテゴリー: 03.孤独感・疎外感
Posted on: 8月 18th, 2016 by エフ カウンセリングオフィス