不完全燃焼の怒り | エフ カウンセリングオフィス

不完全燃焼の怒り

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いつも何かに怒っている、何かに腹を立てている・・・。
何を隠そう、かつての私がそうでした。
表面上はいつもニコニコして腰を低くしていました。
世間的には温厚な人、親切な人、優しい人で通っていました。
でも心の中には怒りの嵐が吹き荒れていたのです。
他人の態度や言動が全て気に入らない、許せない…。
なぜ歩きタバコをする?(煙がくさいんだよ!怒。)
なぜポイ捨てする?(ゴミ箱あるのが見えないのか!怒。)
なぜ車間距離を空けない?(事故るんだよ、危ないだろう!怒。)
日常のこんな些細なことから、果ては政治経済やら世界情勢その他 もろもろのことまで・・・
恥ずかしいことに、いい年をした大人でありながら本当にこのような(乱暴な言葉)で叫んでいました。
ある時は心の中で、ある時は人に聞かれないように小さな声で。
「そんなこともわからないの?ホントにバカじゃないの?」
自分以外の人間がみんな馬鹿に見えていたのです。
その馬鹿さ加減が我慢ならなかったのです。
自分が世界で一番正しいと思い込んでいたのですね。
でもその思い込みは何の根拠もなく、とても脆いものでした。
人から突っ込まれれば、あっという間に崩れ落ちてしまうようなお粗末なものでした。
それは自分でも無意識のうちにわかっていたのでしょう。
だから表面上は温和なふりをして良い人を演じ、人から不用意に突っ込まれない様に
防御線を張り巡らしていたのかもしれません。
なぜそこまでして私は怒っていたのでしょうか。
自分に自信を持ちたいけれど、どうしたら持てるのかわからない。
そんな私にとって手っ取り早い方法が、「人を馬鹿にするために怒る」ということだったのです。
そんなことで自信なんて持てるわけもないのに…。
温和な人間を装いながら、私は見えないナイフで周りを無差別に鋭く切りつけていたのです。
何気なくキツイ一言を言ってみたり、それとなく皮肉を言ってみたり。
その場の空気がサッと変わるのがわかりましたが、居心地が悪くなっていく自分をすぐに誤魔化しました。
「あら、私の言ってること間違ってる?私のほうが正しいでしょ。」と心の中で呟きながら。
根拠のない自信、そのための怒り。
その怒りはいつも不完全燃焼で、空気を汚染しているだけでした。  


Posted on: 12月 27th, 2011 by エフ カウンセリングオフィス No Comments