自分の悩みの『値段』 | エフ カウンセリングオフィス

自分の悩みの『値段』

                    

おそらく多くの人がするように、私も悩みの渦中にいた時には
何冊もの本~ACや依存症についての~を読み漁りました。
1冊読み終えると「なるほど、そういうことだったのか。」と納得できるのですが、
気がつくと今度はまた別の本に手を出して読み始めていました。
そこでもまた自分なりに納得はするのですが、何か物足りない感じがいつもするのです。
本に書かれていることは確かにその通りだと思う。
心理学のプロの方々が日々研究を重ねて積み上げたことから導き出された「ある結論」。
個々の本の内容については今ここでは詳しくは触れませんが、
書かれていることについては本当に私もそうだ思いました。
自分では絶対に気がつくことのできない、貴重な「ある結論」の数々。
この本のおかげで知ることができて有難い、そうも思いました。
でも、でも・・・何かが違う、何かがヘンだと、私の中で不協和音が鳴っていたのです。
(※誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、読んだ書籍を批判しているのではありません。
どれも非常に素晴らしい内容だったと思います。)

当時は何がヘンなのか言葉では言い表すことができなかったのですが、
今になってピッタリくる表現が頭に思い浮かんできました。
それはこういうことです。
  「私の悩みって、千円、二千円の本を読むだけでお手軽に解決できてしまう、そんな安っぽいモノだったの?」
「そんな安い値段をつけられるためだけに今まで苦しんできたんじゃない!」
「私の苦しみはそんなに簡単には消えない。簡単に消してたまるもんか!」
私は自分の悩みや苦悩を「世界で唯一の最高に特別なモノ」にしたかったのです。
値段のつけられないほどの貴重な・・・
そうすれば悩んだことに 自分なりの価値を見いだせると思ったのかもしれません。
だから、<自分のやり方>で悩みから抜け出したかったのです。
自分の苦悩をやすやすと人の手に渡したくなかったのです。

最終的には多くの方々の力を借りました。
その方たちがいなかったら今の私はいなかったといえるでしょう。
心から感謝をしています。
でも最後まで<自分のやり方>にこだわったことで、遠回りをして時間はかかりましたが、
今こうして自分で納得のいく言葉で過去のことを振り返ることができているのだと思います。
悩む原因、苦しむ原因はいろいろだと思いますし、自分ではどうにもできないことも多いでしょう。
でも、でも、「無駄死に」だけはしたくない!私はそう思ってきました。
今だって悩みが全く無いわけではありません。
だからこそ、これから先も、何があっても自分の価値を「ゼロ」にはしません、させません。
そう今は強く思うのです。  


Posted on: 12月 30th, 2011 by エフ カウンセリングオフィス No Comments