反発する力 | エフ カウンセリングオフィス

反発する力

                     

何かを悩んでいる時、解決策を探して行動しようとします。
ところが、何故か動けない・・・。
私はこんなことが幾度もありました。

動けないというよりは、まるで「解決なんてさせないぞ」とも言うべき力が働いているかのようでした。
例えば、私の悩みに対して的確なアドバイスをしてくれる人が現れたとします。
その人は心の底から私のことを思ってくれて、力になりたいという親切な気持ちを持っているとします。
私はそんな人が目の前に現れたことに嬉しくなります。
そしてアドバイスにも納得がいき、これで悩みから解放されるわ!と行動に移そうとします。
ところが、不意に疑問がわいてくるのです。
この人は本当に私のことを思ってアドバイスをしてくれたのだろうか?
私を騙そうとしてない?
私を利用しようとしてない?
怪しい…絶対に怪しい!
何か魂胆があるはず、罠に嵌ようったってそうはいかないわよっ(怒)!
という具合になるわけです。
結局その人のアドバイスに従うことはせずに、私は悩みの中へと戻っていきます。
この現象は一体どういうことだったのでしょうか?
この「自分の意思に反発しようとする力」、これこそが実は自分を押し出してくれる力だったのだと思います。
悩みにまみれている場所から自由になれる場所へ私は移動したかった。
でも、そこは今だかつて自分が行ったことのない場所なので、不安になるわけです。
そこへ行ったから楽になれるという保証は何もない。
それどころか、もっと酷い苦しみが待っているかもしれない・・・
未知の場所へ行くには大変な勇気がいるわけです。
そして、勇気を出してそこへ行けた暁には、元いた場所には二度と戻りたくない、とも思うわけです。
だから、清水の舞台を飛び下りるくらいの勢いが必要になるのです。
苦しいことが半ば当たり前になってしまった、ある意味「居心地のいい慣れ親しんだ」今の場所を抜け出すための勢いが。
矢を遠くまで飛ばすためには、その矢を射る弓を極限まで後方に引くことが必要ですよね?
それと同じなのです。
自分の行きたい方向とは全く逆の向きに気持を無理やり捻じ曲げてみる、我慢できる限界まで…。
行きたい方向とは逆なので不自然にゆがんだ力が蓄積されていきます。
その力が極限に達して容器満タンまでエネルギーが溜まると、本当に行きたい方向へと 自分を押し出す力となるのです。
私が悩みの場所から抜け出すためには、それは必要なことだったのです。
それほど勇気のいることだったのですね。
これは、今になって当時をふり振り返ってみて、こういう事だったのではないかと 自分なりに納得できたことです。    


Posted on: 1月 20th, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments