自分の思いが伝わらないのは何故? | エフ カウンセリングオフィス

自分の思いが伝わらないのは何故?



かつて私には、ある人にどうしても伝えたい「ひとつの思い」があり、あの手この手で自分の思いを
「理解」してもらおうと試みた時期がありました。
けれども私の思いは伝わるどころか逆に相手の激しい怒りを買い、聞くに堪えない罵詈雑言を
浴びせかけられる結果に終わるのでした。
この様なやり取りを繰り返すたびに、私は「振り返りと反省」を行い、上手くいかなかった 原因を探っては
次のチャンスに備えて対策を立てるのでした。
何がまずかったのだろう?
言葉の選び方がよくなかったのかな?
もっと詳しく説明すべきだったのかな?
今度はこう言ってみよう、そうだ、これも話してみよう、などなど……。
でも、今日こそは!と再びチャンスに挑んでは反撃を食らうだけというパターンからは、
ついに抜け出すことができませんでした。
私がその人に伝えたかった「ひとつの思い」というのは、私にとっては至極まっとうな「正しい考え」でした。
そうです、私は自分の考えは絶対に正しいと思っていました。
だからこの正しい思いはきちんと伝えれば相手に通じるはずだ、と信じて疑わなかったのです。
私は自分の思いの正しさを証明して、相手にそれを認めさせたかったのす。
ところが相手には全く通じなかった…
相手にとって私のその思いは「正しくはない」ことだったのです。
相手に非を認めさせたい、こちらの思い通りに相手を動かしたいという思わくを私が持ってしまったことで、
相手はそれを察知して防衛態勢に入ってしまいました。
つまり、私のメッセージを何が何でも阻止して受け入れない、という態勢です。
私がやったことは、完全武装して敵陣に突入し『無条件降伏』させるべく
武器を突きつけたことに等しかったのです。
これはもはやコミュニケーションと呼べるものではありません。
まるで戦争です。
何故、私の思いが相手に伝わらなかったのか。
それは、私がコミュニケーションではなく戦争を仕掛けたからです。
戦争を仕掛けられた相手のとる道は二つに一つ・・・}
降伏するか、反撃に出る(もしくは籠城する)か。
相手は「反撃」を選択しました。
『和解』や『撤退』や『休戦』とか『協定を結ぶ』といった第三の道がいくつもあることを
考えもしませんでした、 少なくとも私は。
だから『不毛な戦い』を何十年も続けてしまったというわけです。  

 


Posted on: 2月 1st, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments