変わるのではなく | エフ カウンセリングオフィス

変わるのではなく

                     

一年が経ちました、あの日から。
全てが変わってしまいました。
これまで当たり前だと思っていたモノが崩れ去ってしまいました。
なによりも、多くの人の深い悲しみが未だ続いていることに、言葉が出てきません、
言葉にすることができません・・・。
なぜこんな目に会わなくてはならない?
考えれば考えるほど、なんと理不尽なのだろうという思いが、いまだに消えません。
修復不可能と思えるような異常事態。
でも、落ち着いて良く見てみると、今まで見えていなかったことが自然に
浮かび上がっていることに気が付きます。
こういう混乱した状態の中だからこそ、「人の思い」とか「人の気持ち」といったものに
私たちは敏感にっているような気がするのです。
自分自身に対してもそうではないでしょうか。
究極な状態に置かれると、嫌でも自分と向き合わなくてはならなくなる。
今はそんな状態の中にいるのかもしれません。
またまた私自身のことを少し書かせていただきますね。
ただでさえ悩みの渦中にあった一年前の私は、この震災のあと、
パニック状態に 陥ってしまいました。
頭の中が「不安と恐怖」でいっぱいになってしまいました。
毎日毎日ネットを覗き、震災関係の情報をチェックする。
もう、ほとんど朝から晩までPCの前に貼りついているような日もありました。
大量の保存食品やら日用品を買い込み、家の中にはスーパーの袋があふれんばかり。
もう夢中になってしまって自分ではどうすることもできませんでした。
しまいには移住計画まで立て始め、ネットで不動産情報を漁るようにまでなってしまいます。
荷作りだけでもしておかなくてはと、旅行カバンまでひっぱり出してくる始末。
ある日、その旅行カバンを眺めていた時に、これはもしかして、
いわゆる「パニック状態」 というものではなかろうかという
素朴な疑問が私の頭の中に浮かんできたのでした。
その瞬間が私にとっての転機となりました。
自分のおかしさに気が付いたのです。
そして、今まで何十年と放置してしまった自分の心に、
きちんと真正面から向き合おうと 思ったのでした。
もうたくさん、もう飽きた。
「へんてこりんな自分」はもういらない!そう思いました。
本当の自分はもっともっと「マシ」なはず…。
そんなかすかな希望を持って、カウンセリングの勉強をはじめました。
その勉強をすることで、自分の中にきっと眠っているであろう「本当の自分」を探すことに したわけなのです。
そうして自分が纏<まと>っていた衣装を一枚一枚、脱いできました。
私は、好きでもない洋服、自分の好みでない洋服を必要に迫られて着ていただけなのです。
着心地なんてよくありませんよね、そんな服。
身に着けているだけで、なんだか別人になったような違和感。
動きだって鈍くなったり、ぎこちなくなったりしませんか?
脱ぎ捨てて裸になったらとても軽くなりました。
これからは、着たいなと思う洋服だけを、一枚一枚、
楽しみながら選んで買っていきたいと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの震災と原発事故で私は目が覚めました。
人間、いつかは死ぬのです。
わたしはこの事実から目を背けていました、死ぬのが怖かったから…?
でも、必ず死は訪れるのです。
だったらいっそのこと、自分が身につけていた余分なものを全部とそぎ落として、
一本の細く鋭く尖った芯になって生きてやろう、そんなことを思うのです。
そう、変わるのではなく『そぎ落とす』のです。
自分自身が一本の芯になる、そうしたらどんな感じがするだろうか?
それをこれから試してみようかなと思っています。


Posted on: 3月 11th, 2013 by エフ カウンセリングオフィス No Comments