過去に埋もれているもの | エフ カウンセリングオフィス

過去に埋もれているもの

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ようやく春が来たなあと実感できる、気持ちいい日が続いています。

コートも脱いで装いも軽くなりました。
こんな季節には新しい事をやってみたくなり、いろいろと手を出してみます。
(で、3日坊主に終わることもあるわけですが…。)
なんだか昔の事をリセットできるような気がするんですよね、新しいことをやり始めることで。
でもよく考えてみると、「リセット」ってなに?と、疑問が湧いてきます。
自分の過去は消すことなんて出来ない、だってそれは「事実」ですから…。
リセットはできない、だとすると過去に対して私ができるのは何なのか、 それをちょっと考えてみたいと思います。
過去を振り返ってみると、その思い出というのは大きく分けて「良かったこと」と「悪かったこと」に
分けることができるのではないでしょうか。
「良かったこと」だけで過去ができているのなら文句はありませんね。
問題は「悪かったこと」です。
以前の記事取り戻せない過去で、悪かった過去のことは負の遺産として
自然に風化させてみてはどうでしょう?というようなことを書きました。
でも、そんなに簡単にいくのか?という疑問も湧いてきますよね。
そして自然に風化させるなんてそんなのん気なこと言ってられない! そう感じる人も多いかと思います。
では、どうすればいいのでしょうか?
悪かった過去、その過去をくぐり抜けてきた時のことを思い出してみると、 なんとかして生き延びよう、
息を吸い続けようとして無我夢中でもがき続けていた 自分を発見することが出来るはずです。
その自分を、よ~く思い起こしてみたいと思います。
切羽詰まった時ほど、極限状況に陥った時ほど、火事場の馬鹿力ともいうべき パワーを
発揮できていたことに気付くはずです。
どんなに辛くても死なずにいた、死のうとしたけれど何故か生き延びた。
普通ではない精神状態に陥ってもなお、自分の中の「何者」かが、 自分という人間を生き延びさせてくれた。
そこに注目してみたいと私は思うのです。
冷静な判断とか、理論的な考えとか、そういうものを超えた 「自分の中にある不思議な生命維持装置」ともいうべきものが、
存在するような気がするのです。
それは、生まれてから自分が生きてきた中で、ゆっくりと少しずつ見えないながらも形造られ、
次第に大きくなりながら進化して、今の自分を支えているものとは言えないでしょうか。
「悪かったこと」も「良かったこと」も自分の<生命維持装置>を進化させていくのに
必要なものだったとは言えないでしょうか?
自分の中に凄いものが埋もれているかもしれない、そう思ってみるのも 悪いことではないかもしれません。
窓の外に眩しく咲き誇る満開の桜の花を眺めながら、そんなことをふと思う春の日です。


Posted on: 4月 10th, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments