心のはたらき | エフ カウンセリングオフィス

心のはたらき

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動こうと思うのに動けない。

自分のことのはずなのに、自分の思うようにいかない。
こんなことってありませんか?
私はよくあります、こういうこと。
でも昔からそうだったかというと、そうではないんですよね。
昔の私は、物事を決めたり動いたりするのに、あまり迷ったりしなかったように思います。
自分では決断力がある!な~んて思っていました。
決断力があるのが良いことなのだ、優柔不断は敵だ、と思っていた節もあるのですが(笑)。
なぜそう思ったのかというと、何かを決めて行動に移すときに、そこに「感情」というものを入れては いけないのだ、
という信念のようなものがあったからなんですね。
私にとって「感情」というのは人生から排除されるべきものだったのです。
感情に翻弄される生き方なんて嫌だ、いつも冷静でクールに理論的でいたい。
それが幸せになるために必要なのだ。
自分をコントロールできれば幸せになれるのだ!
そう信じていたのかもしれません。
でも、そんな生き方は破たんしてしまい、遂には動けなくなってしまいました。
感情を抜きにして思考だけで上手いことやろうとしても、どこかに無理が生じてしまいます。
私は身をもってそのことを思い知りました。
どちらがいいとか悪いとかではないのです。
感情も思考も自分の一部です。
一部というかその両方があって初めて自分という存在が成り立つのでしょう。
ただし、思考の方がコントロールしやすいのは確かですね。
言葉に置き換えやすいですし、一旦言葉にしてしまえば説得力があります。
他人に対しても自分に対しても。
だから私はこの「思考の力」に頼りすぎてしまったのです。
理論的に組み立てた「考え」はもっともらしい形をしているので、それが本当に自分にとって
納得がいくものかどうか自分自信でも気が付かない。
そういう落とし穴があります。
また、自分の頭で考えたつもりの「考え」が、実は世間一般の常識をそっくりそのまま映しただけのものに すぎない、
などということもありうるわけです。
そのような、言ってみれば「思考の暴走」にストップをかけてくれるのが<心>なんですね。
「それって、ちょっと違うんじゃないの?」
「本当にそれでいいの?」
「そんなに焦らないで」
「もっと違う考え方もあるのでは?」
<心>というものは、そんなふうに教えてくれているかのように思えるんです。
時には感情になって現れてきたり、身体感覚となって現れてきたり、いろいろな形で 訴えかけてくれるのではないでしょうか。
なんだかモヤモヤする、気が乗らない、なんだかスッキリしない、不安を覚える、体が重くて動けない、
胸がむかむかしてくる・・・。
考えたことが思う通りに行動に移せないとき、それで落ち込むことなどまったく必要ないのです。
ましてや意志が弱いからとか、自分はダメ人間だとか、自分を責める必要などどこにあるのでしょう。
自分の<心>だけが、自分の本当の望みを知っています。
まずは自分の心の声に耳を澄ましてみることを大切にしたいものですね。
他人からの声を聴くのは、そのあとでも十分間に合います。


Posted on: 5月 25th, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments