あせりは禁物 | エフ カウンセリングオフィス

あせりは禁物

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早く目的地につたどり着きたい!
早く目標を達成したい!
そう思うことってありますよね。
目的地に早く到着できれば、別の場所にも行ける!
目標を早く達成できれば、他の目標も達成できる!
早ければ早いほど、いろんな場所に行けたり、いろんな目標を達成できたりして、得をすることができる・・・。
私はそう考えて、早く成果を手に入れることに奔走していました。
目に見える成果や手応えのある結果がとても欲しかったのです、出来るだけ早く。
なぜかとても焦っていました。
早くしないと人生が終わってしまう、とまあこれは大袈裟ですが、それに近い気持ちを 抱いていたのも事実です。
頭をフル回転させて考えに考えました。
感情を排除して頭脳を駆使すれば「最短距離で成果を手に入れることができる」と信じていました。
それがどれだけ愚かなことなのか、当時は全く気が付きませんでした。
目的を遂行するためには感情や気持といったものは邪魔でしたが、ふとした拍子に「心の気配」というものが
自分の中に湧いてくるのを感じることもありました。
その<邪魔もの>を封じ込めるために、私は自分の中に数々のルールを作っていきました。
ルールというのはとても便利なツールでした。
この自分で作ったルールにさえ従っていれば、感情を無視して行動することにためらいを感じないで 済んだからです。
ある意味とても楽でした。
「~すべきである」
「~しなければならない」
「~した方が良いに決まっている」
・・・などなど ルール通りに効率よく、時には考えることすら放棄して、突進し続けました。
そしてついに、目的地にたどり着き、目標を達成した私を待ち受けたものは・・・?
何とも不快な<違和感>でした。
「ちっとも嬉しくない、楽しくない、幸せの実感がわかない!」と。
考えに考えて手に入れたはずのものが、自分が思っていたモノと違う。
そのことに愕然として、これまで積み上げてきた理論の山は、一瞬にして崩れ落ちてしまいました。
そしてその時、無理やり封じ込めていた「感情」が一気に噴き出してくるのです。
「これは私が本当に欲しかったものではない!
先を急いだことが見事に裏目に出てしまいました。
肝心の目的地と目標が、自分の本心とは違うところにあると思い込んでしまっていたのです。
あせってしまって自分を見失うとは、まさにこのことですね。
まるで悪い見本そのものです。
今では頭だけで考えて行動する、ということはあまりしなくなりました。
その代り、以前とくらべて何ごとも決断するのがトロくなりましたけれども(笑)・・・。
そうこうしているうちに、自分なりのぺースというか、スピード感とかリズム感というようなものが 少しづつ見えてきました。
他人とは違う、自分ならではの時間感覚ともいうべきものです。
他人と自分を比べてあせる必要などどこにもないのだ、そう思える感覚です。
いったい何を今まで焦っていたのだろう?
自然と、そう思えるようになりました。
そして、「悪い見本の私」の経験もまんざら無駄ではなかったなと、今なら思うことができる自分がいます。
<急がば回れ>とは、昔の人もよく言ったものですね。
つくづく言い得ていて妙だなあと感心する今日この頃です。


カテゴリー: 07.焦り・緊張
Posted on: 5月 30th, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments