言葉にできない、言葉にならない | エフ カウンセリングオフィス

言葉にできない、言葉にならない

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このブログにご訪問いただいた皆様、どうもありがとうございます。
毎日でも更新できればよいのですが、なかなか思うように筆が進みません。
書いては消し、書いては消しの繰り返しです。
自分の気持ちを文章にするというのはこうも難しいものなのかと実感する毎日です。
誰かに自分の思いを伝えようとするとき、どんぴしゃりでピッタリな言葉がすぐに見つかったとしたら、
その人はとても幸運な人だと思います。
上手く伝えられない、言葉が出てこない、言ってみたもののなんだか違う、誤解されているようだ・・・。
そんな感じを抱くことって、意外と多いのではないでしょうか。
またあるときは、しゃべっているうちに自分の考えが変化していくことに気が付いたり、
本心とは全く逆のことが口から出ていることにハッと気が付いて愕然としたり・・・。
本当にいろいろなケースがありますね。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。
その理由は、自分の中にはいろいろな気持ちや感情があるわけですが、
それがすべて 自分で認識できているとは限らないからなんですね。
自分でも思いがけないような気持や感情が、自分の内側のどこかに埋もれて眠っている。
それは自分で蓋をしてしまったものかもしれないし、自分でも「その感情がそこに存在している」
という事実 にすら気が付いていないかもしれない・・・。
思いを全て伝えたつもりでも、こうした「埋もれている気持ちや感情」をそのとおりに
表現できていない可能性 もあるのです。
その時に感じる「上手く言えない、なんだか違う」というフィーリングこそが、
「埋もれている感情」が <そこにある>という何よりの証拠です。
それを言葉にしようとしても、言葉にできなかったりします。
でもそれが、何かをあなたに伝えようとしていることは確かです。
とても重要なことだからこそ、簡単には言葉にできないような形やフィーリングで
あなたの中に とどまっているに違いありません。
そうして何かをあなたに訴え続けているのでしょう、私はそう思います。
こういったことは自分の身にだけ起こっているのではありません。
コミュニケーションの相手方にも起きていると考えるのが自然でしょう。
相手にもまた「埋もれている感情」があり、それを相手はうまく言葉にできないでいる可能性がある。
このことに気が付けば、言葉というものに余分な恐れを抱く必要はなくなります。
相手の言葉に棘を感じたり傷ついたり、そんな自分を怖れる必要もなくなります。
相手が発した言葉は、それが相手のすべてではないのです。
氷山の一角です。
そう思って相手の言葉に向かい合うということは、相手を大切にするということにつながります。
なぜなら「その言葉だけで私はあなたを決めつけませんよ」という、
相手の存在を尊重しますという メッセージを伝えることにもなるからです。
同時に、「だから自分のことも尊重してくださいね」 というメッセージでもあります。
(この意味はとても大きいです)
また、このメッセージは相手を選びません。
たとえ相手がどんな人間でも、嫌いな人や憎い人でも、
この「わたしはあなたを尊重しますよ。 あなたも私を尊重してくださいね」 というメッセージは有効です。
そこから人間関係が変化する可能性すらあります。
言葉にできない、言葉にならない。
そんな気持ちや感情が、自分だけでなく誰の胸の内にも埋もれて眠っている。
まずはそこに気が付いて、そしてその正体不明な感情はいったい何なのだろうと
一瞬立ち止まって感じてみようとする。
そんな小さな一歩が、何かを変えるきっかけになるかもしれません。


Posted on: 6月 5th, 2012 by エフ カウンセリングオフィス No Comments